G2DOKKA-WANDERLUST

ドイツ発。親子3人車中泊放浪旅のキロク

日本ードイツ大陸横断旅_シベリア道中⑧バイカル湖(オロホン島)

 

先週の金曜日、イルクーツクに辿り着きショックをうけたその日

モンゴルの領事館に、モンゴルのビザを申請しに行った。

前に立ち寄ったウラン・ウデという街にも領事館はあったんだけど

英語がなかなか通じなくて、結局そこでは申請できなかった。

ツーリストが集う掲示板などでは、この領事館の文句が飛び交ってるらしい。

とくにビザに関してはいろいろトラブルもあるそう。

自分の住んでいる国であらかじめ取っておくのが一番てっとり早いんだけど、

私たちの旅はいつまでに何処に行くというのが決まっていないので、目的の

国に近づいてきたら、手前の国でビザを取る予定でいる。

 

で今、そろそろ二か国目のモンゴルのビザ取りをしているという訳なのだ。

 

今回の旅で取ったのは、1年有効のロシアのビジネスマルチビザのみ。

もしこの先訪れる予定の国でビザが取れなかったり、何らかの

理由で入国できなかったら、とりあえずロシアに戻ってそこから

別ルートでドイツまで帰る。

そのための長期ビザは絶対に必要だったので、こればかりは抜かりなく

準備をしておいた。

ちなみに、通常のロシア旅行はヒジョーに決まりごとが多い。

普通の観光でも、ビザを取って原則30日以内しか滞在できない。

しかも滞在先、宿泊先、交通手段など全て予約をしてし料金も

全て前払い。

そうして発行されるバウチャーを持って、決められた日に、

決まった場所へと旅をする。

観光ビザでは、自由旅行がまだ出来ない国なのだ。

今週末イルクーツクにやって来るマーカスの両親も、

普段の旅だったら絶対しないけど、そういう決まりなので1ヶ月の予定を

全部FIXしてやってくる。

わたしたちのビジネスビザでは、いつでもどこでも好きな所に行けるので、

両親が来たら彼らの予定に合わせてついていくのみ。

馬にのって4日間ハイキングに行く予定。

話はもどり、イルクーツクのモンゴル領事館。

ここは、ちゃんと英語が話せるモンゴル美人がいて難なくビザの

申請が出来た。

来週末取りに行って、7月からモンゴルへ突入します。

この領事館でも、街を歩いて道を訪ねても、どこにいても

まあとにかく英語が話せる人が多いこと。

やっぱり西に行くにつれて、インターナショナルになってきてるなぁ。

ツーリストもたくさんいる。

そして町ではやはり、お金がかかる。

これまで散々人の好意に甘えて、タダ飯、タダバンニャが

当たり前みたいになってたけど、ここではバンニャを観光客に時間貸しして

道端で魚を売ってる人達がいる。

お金で回る世の中があることを、すっかり忘れてた。

 

お金を払えば物は手に入るけど、あの日あの時のシベリア道中で

突然出現する人情の塊みたいな人達との出会いは、二度と再現できないし

ましてやお金で買えるものでもない。

そして、そんな出来事に遭遇できる車旅というのは、今までにない感覚を

呼び起こし、既存の価値観を気持ちよく掻き乱してくれる。

 

もちろん良い事ばかりあるわけではないけど、この大きな街に辿り着いて

思った事は、超ミニマムにシンプルに淡々と、最低限のお金しか使わない

旅の暮らしで十分に幸せを感じる事ができるようになったからか、

都会のエゲつない物質社会の有り様に、とてつもない拒絶反応が出た。

 

ディープな旅をしないと分からないことでもないと思うけど、

良いとこ(悪い所とも言う)寄せ集めの観光地では、絶対に経験できない出来事や

人々にたくさん遭遇している。

どちらかというと、道中に面白い事がありすぎるというか。

こういうのが「観光旅行」じゃなくて「旅」なんだろうなーと、思い始めている。

どっちも旅には変わりないけど、この旅は私にとって人生初の本当の

「旅」であり、旅はまさに人生の縮図だなぁ。。。。ぼけーっと考えたり

している。


今まで行ったいろんなところは、旅行だな、旅行。

この旅の延長線上に、この先どんな生活が待っているのか最近ちょっと

楽しみになってきた。

 

今日は外が雨なので、ヒマでヒマで。
久しぶりにいろんな事を考えたりしていました。

昨日、街から脱出してバイカル湖に浮かぶオロホン島へやってきた。

自然がそのまま剥き出しになってるいい所なんだけど、観光地でもあるので

別荘やホテルが密集している場所もちらほら。

この辺に4、5日滞在した後、待ちに待ったマーカスの両親との再会です。