日本ードイツ大陸横断㊼アゼルバイジャンに入国
11月6日
6カ国目!!
18時間で着くはずが、結局その倍近くかかってようやく到着。
船を下りて、入管に着くや否や「ヤクザ!!」と叫ばれる。
うん、そうそうヤクザの国ニッポンから来たのだよと
疲れていたけど、笑ってみせる。
続いて、入国スタンプを押すおじさんにも「おお、ヤクザ、ヤクザ!」
と握手を求め られ、続々と部屋に入ってくる人にも
「ヤクザ、ハラキリ!ナイス」となぜか褒められる。
もうこの時点で私の髪の毛が軽く縮れてきてるんじゃないかってくらい、
ヤクザコールが 半端じゃなかった。
例えばドイツ人を見かけた瞬間に「OH!ビール、ソーセージ、ヒトラー」
とかいうのと同じぐらい、何の脈絡もなくただ言いたいだけの
人たちなのである。
ちなみにマーカスはドイツ人だと言うと、「ヒトラーカプート」と言われます。
そんな感じで、ここアゼルバイジャンの人が抱く日本人の印象は
「ヤクザがスシを食いながらフジヤマに登り、頂上でカミカゼと叫びながら
ハラをキル」
それで間違いないと思う。
そして通関においては、どこまでが正規の料金かわからない、
「車両運賃」をはらい、沢山の手続きを経て、ようやく解放され
街に出ることができた。
最終的に人間2人と車1台カスピ海を渡るのに、500ドルぐらいかかった。
さてさて、密かに物価が高いとの噂を聞いてやって来た
オイルブームタウン。
カスピ海やその周辺のいたるところで、オイルの掘削クレーンみたいなのが
せっせと稼働している。
3〜5倍。
長期旅行者にはヨーロッパ並みに 、キツイところになりそう。
長期旅行者にはヨーロッパ並みに
とりあえず、この国に入るのに必要な招待状を手配してくれたミューラーさんという
ドイツ人のおじさんに電話をして、車の修理が出来る所を案内してもらう。
このおじさんは、あのイルクーツにいた時に会ったステファンという青年の
さて。
連れて行ってもらった、トヨタの修理工場。
壊れてしまった後輪のショックアブサーバーを取替えてもらいに行ったんだけど
1件目ではパーツが品切れで、2件目で運良くGET。
この旅に来て初めての修理工場。
パンクなんかはマーカスがチョチョイと直してしまうけど
さすがに、今回は部品の取替えだったのもあり、なんだか大事になってしまった。
同じく後輪のスプリングも直してもらい、さらに点検してもらい洗車までしてもらい
修理が終わり、100kmほど離れたミューラさんが管理している
国立公園に向かう。
到着したころにはすっかり夜になっていて、この公園の関係者用の宿泊施設に
泊まらせてもらう。
翌日、ミューラーさんと合流。
BAKUでちょっと話しただけなので、どんな人だか分からなかったんだけど、
ミューラーさんの車に乗せてもらい、サファリパーク形式で、
共有できなくて、歯がゆいったらなかった。
そして彼の目は、子供が夢中になって何かを説明するときに見せるそれと、
少しも変わらなかった。
国立公園にまでしてしまった というレジェンドである。
荒地を整えるのも、そこに携わるこの国の人を教育するのも
相当大変な仕事だったらしい。
荒地を整えるのも、そこに携わるこの国の人を教育するのも
相当大変な仕事だったらしい。
そして、何千種類もの鳥や動物たちを保護してきたらしい。
特にガゼルの保護に力を入れていて、今でこそ近くで見られるガゼルも
最初のころは 人間の姿を見ただけで隠れてしまっていたのだけど
最初のころは
今は数メートルの距離に 近寄っても逃げることなく、
むしろ「ついておいでよ!」と尻尾をふって合図をする。
むしろ「ついておいでよ!」と尻尾をふって合図をする。
「奇跡が起きたんだ!」と、子供のような笑顔で言っていた。
そして、そのガゼルを主人公にしたおとぎ話の絵本を娘に書いているところだそうだ。
この地球にどれだけ自然を残すことが出来て、
そこに自分がどれだけ関わることができるのか。
色々話を聞かせてもらったけど、
ただただミューラーさんの行動力と器のデカさに圧倒された。