2020年東欧トルコ車中泊の旅_⑫リゼ_茶畑の宿
リゼから高原方面で過ごしたこの2日は、大雨がいきなり降ったりと
悪天候が続いていた。
山の上から流れる大きな川は激しい濁流になり、水しぶきを上げていた。
ここ数日はこんな天気であるということが分かり、どこに行っても
どうにもならないので、数日この辺の宿に滞在しようということになった。
リゼのこのエリアは、もともと観光地でもあるので
予約サイトで見ても選びきれない程、川沿いに沢山のホテルやペンションが
建っている。
良さそうな所に目星を付け、実際に外見をチェックして、
そして最重要事項、洗濯機があるかどうか、
それを直接聞きに行く。
大抵の宿のオーナーは暇そうにしていて、値段もサイトで表示しているより
全然安い。
何件か聞いて回って、一軒とても良いところがあったんだけど
洗濯機がないので、あきらめた。
そして、ネットでは出てこなかったけど、その隣にあった
アパートホテルみたいな所に一応聞いてみたら、なんと条件がぴったりで
そこに泊まることにした。
360℃お茶畑に囲まれた、素敵なお宿。
もう、緑しか見えないーーー
この写真の左下に写っているのは、コテージの赤い屋根で
まさに茶畑に埋まっている状態。
それでもここは、1泊一人10ユーロぐらいだったかな。
ここでも良かったけど、あいにく満室だった。
私達が案内されたのは、こんなところ。
キッチンも洗濯機も浴室も完備。
二階にベッドルームがあって、窓を開ければ一面の茶畑。
これでお値段、3人で1泊15ユーロぐらいだったっけな。
ちなみにトルコの赤い直置きソファー。
日本人の私的にはとてもフィットして、後に道中で一式買ってしまったほどだ。
絶景、清潔、コスパ最高。
近くにスーパーもあって、食材を色々買い込み
久しぶりにお米を炊いて、みそ汁と和食を作ったりして
のんびり過ごした。
ここから3キロぐらい離れたところに、レストランや土産屋さんが
軒を連ねるエリアがあって、散歩がてら出掛けたりもした。
けっこう可愛いお土産屋さんも多かったけど、観光客の激減で
長期休業しているお店も多く、残念だった。
その中でも、手編みの靴下を多く扱うお店が1件だけあって
沢山ある中から悩みに悩んで私と息子に1足づつ買って
宿に戻った。
のだけど、翌日。
他に手に取ったやつも諦めきれずもう一度お店に向かい、4足程買い足した。
物価安で、1足5ユーロぐらいのお値段というのもあるが
なにしろ、他では手に入らないもの。
夫は呆れていたけど、手編み靴下愛好家としては
思いがけない出会いだったし、こんな値段で買えることも
またとないチャンスのような気がした。
余談だけど、私の靴下収集というのは
10年前の日本⇒ドイツの旅の途中が始まりで
旅する国の独特な靴下を色々買うのが、旅先での楽しみに
なっている。
ということで、宿にはもう1泊して、貯まりに貯まった洗濯ものを
全部片付けで、気分一新。
出発の朝には雨もすっかり上がり、川の水流もすっかり穏やかになっていた。
車中泊の当てずっぽう放浪旅というのは、自由気ままでいいんだけど
たまにはこういう宿泊を挟むと、旅の充実度が全然違う。
長すぎる滞在だと飽きてしまうので、2日ぐらいがちょうどよい。
ということで、私達は1週間後に予定しているカチカル山への登頂を目指すため
リゼを後にしたのでした。
続