2020年東欧トルコ車中泊の旅_⑪お茶処リゼとアイデル高原
サムスンを出発した後は、トラブソン方面に向かい
オジェルおじさんがおススメだと言っていた、スメラ修道院と言う所に
行ってみる事にした。
ここは中世、断崖絶壁の岩肌にへばりつくように建てられた修道院で
トルコでも人気の観光地になっている。
私達が着いた時も、悪天候にも拘わらず多くのトルコ人観光客が訪れていて
そう言えばこの旅で、観光らしい事をするのはこの日が初めてだった。
修道院までは足元の悪い山道を自力で登ってゆくか、駐車場から出ている
バスで行くこともできる。
私達はせっかくなので、雨具を装着して歩く事にした。
そして霧雨の中、森の中を30分ほど登った所から見えたのがこちら。
うーん、良く見えない。
なんか良く分からない。
もうしばらく登って行って、修道院に到着。
いくらか入場料を払って、内部を見学するために入って行ったのだけど
なんと工事中で、普段の1割ぐらいしか公開してなかった。
しかもコロナで入場人数に制限があって、30分ぐらい待ったのに。
何のために行ったんだか。
雨も強くなってきたので来た山道をまた戻り、やるせない気持ちで
また海方面へ向かった。
翌日 やって来たのは、お茶処のリゼ。
このエリアでは沿岸の道路沿いの山肌に、お茶畑が広がっていた。
そしてグルジアの国境まで100キロという場所で、標識にバトゥミの
文字がお目見えした。
ああーーー、行きたかったグルジア。
ものは試しで、国境まで行ってみようかという話になったけど
入れないのは目に見えたので、諦めた。
悔しかった。
ここまで来てるのに、強制送還を喰らった気分。。。
東方への進路を諦め、私達は南方へ下り
内陸旅を始めることにした。
海から離れ山間部に入ってゆくと、景色も天候も一変して
一気に過ごしやすい気温になった。
目指すはアイデル高原。
ここも、サムスンの海の家で出会った男性に教えてもらった場所。
温泉があるというので、意気揚々と向かったわけだけど
ここも工事中で、またまた何しに行ったんだか状態。
全面改装で、2年ぐらいは休業すると工事してる人が言っていた。
アイデル高原と言う所も、楽園のようなところだと触れ込みがあったのだが
どこもかしこも工事中で、大きなトラックが砂埃を巻き上げながら
行き来している。
お土産屋さんとかレストランとかたくさんあったので
普段は人気の観光地なのだろう。
しかし大規模な工事のせいで、車で入ってゆくことができなくて
駐車場に車を停めて、40分ぐらい歩いて来たのに
温泉にも入れなくて、ホント何しに来たんだかという感じパート3。
そういえばこのアイデル高原のハチミツというのが、栄養価が高く
薬効もある事からとても有名で、お土産屋さんや道端でも
いろんなところでこのハチミツが売られていた。
この物価安のトルコで、500gで18ユーロ(約2000円)と強気の値段で
それ以上高いものもあった。
私は趣味で養蜂をしていて、蜜蜂もハチミツも大好きで、
旅先でハチミツを買う事は、旅の楽しみでもある。
まずは味見をして、面白いものがあったら買おうと思ったけど、
薬効はあるかもしれないが、そこまで心惹かれるものがなく
結局買わなかった。
しかし、ここで買わなくて正解。
旅の最後の方で、今まで味わったことのないハチミツに出会う事が
できたから。
と、まあ、二日連続で肩透かしを食らった感じだったんだけど
唯一の救いが、美味しいお魚にありつけた事。
これで、チャラにしようではないか。
しかし、トルコの物価安。
心配になるほど安い。
この日も、ちゃんとしたお魚レストランで、
スープ、魚、サラダ、飲み物を頼んで3人で1000円いかないぐらいだ。
地方はどこも、そんな値段。
前にも書いたが、ホントに東南アジアのどこかの国を旅してる感覚。
10年前にトルコを旅したときは、物価が今の4倍ほど高く
外食なんて滅多にできなくて、安いケバブばかり食べていたし
6年前に来た時だって、イラン旅行の後だったせいもあったけど
全てのものが割高に感じた。
そして今回、この物価安の恩恵にあずかってると思えた宿泊施設の話は、
次の記事で。
続