G2DOKKA-WANDERLUST

ドイツ発。親子3人車中泊放浪旅のキロク

日本ードイツ大陸横断64_トルコ_アンタクヤ2日目

翌朝、マリックと一緒に英会話のレッスンに向かう。

教室に入ると7、8人の生徒がいた。

先生はトルコ人の夫を持つフィリピン人の女性で、彼女が話す英語はきれいで正しく、まさに「先生」の英語だった。

超初級の授業だったけど、分かりやすくてすごく楽しかった。

この先控えているドイツ語のレッスンも、こんなんだったらいいなと願う。



その後は、レッスンにもいたマリックの親戚のニライちゃんと、

 その友達とで流行のファストフードの店に行き、

夜はこの子のお家でご飯をご馳走になる。

                  ≪左端がニライちゃん。18歳≫


オリーブの名産地でもあるアンタクヤ

シリア風のオリーブ料理がたくさん出てきた。

シンプルだけどめちゃめちゃ美味しかった。

そして街の半分ぐらいがどこかしらでつながっている親戚らしく、

会う人みんなを「いとこ」呼んでいた。

そのいとこ達が次々とニライちゃんの家に集結して、楽しい時間を過ごした。


そしてまた例の酒場に行ってビールを飲みシーシャをモクモクと吸い、

この日は店の空き部屋で寝かせてもらった。

翌日また英語のレッスン。

マリックが持ってきてくれたサッカーのユニフォームを着て授業を受ける。

トルコの人もサッカー好きで、いまや国民的スポーツになっているぐらい。

熱狂的なファンも、そのファンが巻き起こす事件も多いのだそう。

マリックは「ベシクタシ」というチームの大ファンで、

「僕らは同じチームだ」といって、その証にユニフォームをプレゼントしてくれた。

なんだかわかんないけど、このユニフォームを着たことが相当うれしい出来事

だったらしく、教室のベシクタシファンからバシバシ撮影をされる。

 ポーズのリクエスト。

ユニホームのエンブレムにキスをしてーーー!!

レッスンを終え、超初心者級だけど正しい英語をちゃんとした先生から学んだ
ことがきっかけで、私の英語勉強したい欲に火がついてしまった。
もう一回ちゃんと勉強しよう・・・

その日の夜はマリックの親戚の「アリ」の家に行く。

アリの家はこの街でも有名な金持ちみたいで、家も3階建てのでかい

豪邸に住んでいた。

家の壁には、日本でいう「遺影」さながら、額縁に入った家族一人一人の写真が

ズラーっと飾られていた。

他のアラブ人の家もそうだったので、きっとこれは彼らの習慣なんだろう。

18歳、ボンボン息子のアリはシーシャの依存症で、酒場に行っても片時も

パイプを離すことはなく、3時間ぐらいずーっと吸っていた。

この子が超なれなれしいんだけど、メチャメチャいい子だった。

ボンボンのダメ息子で自らオレは頭が悪いと言うんだけど、

全然「悪」のオーラが出ていなくて、ほんと無邪気な子供のようで、

超気に入ってしまった。

アリの家では「ラフマジュン」というトルコ風ピザを食べて、

そのあとなぜかダンス大会。

みんな踊り好きなんだな~。

そしてまたあの酒場に行き、ベシクタシのユニフォームを着てテーブルサッカーの
ゲームに熱中し夜が更けていった。


ということで突然の出会いから、アンタクヤの若者と過ごした3日間。

トルコというより、アラビックの文化触れさせてもらった日々でした。

ブクブクと水パイプの音が響き渡り、モクモクの煙だらけの室内で

若い男たちが、国や宗教の話を真剣にしている姿がとても印象的だった。

翌日そろそろおいとまする頃だと察し、アンタクヤを後にして地中海方面に

向けて出発した。