G2DOKKA-WANDERLUST

ドイツ発。親子3人車中泊放浪旅のキロク

日本ードイツ大陸横断旅_シベリア道中③



先週の月曜日からチタという所へのロングドライビングが始まった。

例のヨシキンが住むハバロフスクからチタまで2000キロ!!

距離表示のある看板に 「Chita 2000km」って書いてある。

2000キロって距離が標識に存在するデカイ国に来たんだと実感。

でも2000キロ行っても、まだモスクワまでの距離の半分以下だし。。。


勉強不足なもんで、ロシアの端から端が何千キロなのか分からないけど

じゃあ「日本の45倍」っていわれても、どこをどう45回掛ければ

こんなデカイ国になるんだかおよその見当もつかず、何かと比べることは

かえって頭ん中でロシアがどんどんデカくなっていくだけなので、

2000キロを想像するのはやめておこうと思う。

1週間たった今日、チタまであと300キロまでのところに来た。

今まで来た道の半分ぐらいは工事中のジャリ道で、まったく同じ風景が100キロぐらいずーっと続く。

今日も明日も明後日も同じ風景、そのまた次も・・・

完全にループ状態で、時間が止まったんだか、もしくは何処かに戻って
しまったような錯角に陥る。

まあ、でもそのうち着くのでしょうね。



景色の9割以上は両サイドに白樺と針葉樹の森。
あとはモリモリ雲と、近くても50キロごとにポツポツ見つける小さな集落。
今日やっと、森から大地系へと風景が変わった。

二日に一回見掛けるのは、親指を立てて道の右サイドに立つ白いズボンの彼。

ヒッチハイクで横断を試みているのでしょう。

拾ってもらっては、降りてまた乗ってを繰り返している彼に、

今日二日ぶり3度目の再会。

毎度見掛けるたびに乗せてあげられないのが何とも心苦しい。
(座席がないもんで・・・)

 

 

このシベリアという地はどうしようもなく広大で、なんと言ったらいいいのか
静かすぎて、不気味さを感じる。

春が訪れているんだけど、さわやかな感じににも靄がかかる。

どんなに雄大な風景や川や森を見ても、春だから咲くんであろうかわいい花を見ても
なんだか、すべてがとっても暗い。

どんなに天気が良くても、どんなに川の水面がキラキラ光っていても、表面のみが
取り繕ろわれてるような。

考えすぎか。

疲れているのかな。

空気がそう思わせる。


自分でそういうフィルターをかけているだけなのかもしれないけど

何かが染みついてる感じが、どうしても否めない・

見たことないけど、このシベリアという土地が絶対に避けて通れない

長くて深い冬、そしてこの国の暗くて残酷な歴史のオーラみたいなものが、

私が見る風景のほとんどを暗く重いものへと変えてゆくみたい。


私が今いるところの近くまで、戦時中日本兵が出兵してきたらしい。
こんな遠くまで、よく来たと思う。


さらに今日は雪が降った。暗く寂しい一日だったな。

なんか、やっぱ疲れてるな。

シベリアは私の想像以上にやっぱりシベリアだった。

深い、暗い、静止の大地。

シベリアダーク街道をひたすら走り続ける、そんな暗い日々だったけど、

うまくいけば明日チタに着きそう。

久しぶりに大きな町で、どんな人と出会いがあるのか楽しみだな。

お知らせ。

携帯電話そのまま旅行中は解約せずに使うことにしました。
なにかあったら、携帯に連絡ください。
今のところ意外と普通に使えます。

あと、このブログはメールで記事書いて更新してるんだけど
この前実際の画面みたら字が超でかくて、文とか飛び飛びで
すごいことになってるね。
なんでかわかんないけど、気にせず読んでやってください。
コメントもらえると、ヒジョーに嬉しいです。

それと、以下GPSで記録してある泊まったところです。
実は全ルートと、停泊地点をパソコンに記録してあります。
興味があったら、GOOGLE MAP で見てみてね。

ダスヴィダーニャ またねー!!

N 53.33073°, E 126.15925°
N 53.53639°, E 119.48116°
N 53.53639°, E 119.48116°
N 52.18051°, E 116.27874°

(これをコピペするだけだよ)