日本ードイツ大陸横断_シベリア道中⑮ランクル誘拐事件(6)
まだまだまだまだ・・・・・・
脱出できそうにはありません。
毎日のように警察、移民局を行ったり来たり。
移民局は毎回言ってることが違くて、昨日は滞在登録を2ヶ月延長できると
言ったかと思えば、今日は1ヶ月になり、明日行けばまた違う答えに
なるのかと思うと、怖くて行く気にもならない。
今は運良く、住んでいるところの近くに日本情報センターという所があって
そこのセルゲイさんという人に色々協力してもらっている。
彼は日本で何年か勉強していたともあってか、気の使い方や段取りの仕方や
連絡の取り方など、まさにニッポン人の私にはとても分かりやすく、
不条理なことがあっても他のロシア人みたく、ザッツロシアと吐き捨てることなく、
ちゃんと説明してくれるので(それでも納得いかないことはたくさんあるけど・・)
幾分か気が楽だし、言葉が通じるだけで私ができることが格段と増える。
だから今は、少しずつではあるけど何とか解決に向かってるような気がする。
だけど、油断はできない。
今日合ってることが、明日には間違いになることが大いにあるから。
税金の件に関しては、回答に役所の人も困っている。
誰に何を聞いても、確かな答えが返ってこない。
ほんとにクタクタです
精神的にも、かなりやられている。
先週ぐらいまでは、まだ車があるかもしれないという望みがあったけど
もう今となっては戻ってこない。
その事実をちゃんと受け止めることができなくて、しんどい。
ジワジワと痛みが増してくるみたいな。
今のほうが、何倍もキツイな・・・
もう全部投げ出して、帰っちゃおうかなとか思ったりもする。
だけど国をちゃんと出れるかどうかもわからない。
超頑丈で気丈なマーカスも、さすがにくたびれています。
ホントにかわいそうになってくる。
私なんかより、何倍もこの旅に対して思い入れがあったから。。。
だからこそここで終わっちゃいけない。
そういう思いでやってはおりますが・・・・