G2DOKKA-WANDERLUST

ドイツ発。親子3人車中泊放浪旅のキロク

日本ードイツ大陸横断_シベリア道中⑯ランクル誘拐事件(7)決断!


              ≪買おうとしていた車≫

いつまで経っても、どうなるか分からない事だらけなんですが
とにかく、今分かってるのは滞在期間が8月24日までという事と、
車を買って再出発すること。

この2点を軸にできる事だけを優先的に考えて、どうやったら
また楽しく旅が続けられるのか。
マーカスとじっくり話し合いました。

まず税金の件は2週間駆けずり回って色々な書類を揃えたものの
免税の確認は今だとれず、結局言われたのが
「出国の際は、なにも言わないで黙って知らんぷりしてください。」
だって。

黙って国を出ようとして高い税金払うはめになった人がいるから、
どうすれば良いのか聞いて、書類揃えたっつーのに。

まったくどうなるか分からない。

しかし誰もいない部屋をノックし続けるほど、こっちもヒマじゃないので
もう、これはイチかバチか。

黙って出ることにする。

そして、何か言われたら書類を提示する。
一応しかるべき所(と言われてるところ)に根回しはしておいたのだから。

私たちがランクルで上陸したことを出国する場所の役人が気付かず、
尚且つ新しい車ですんなり出国できる。

これができたら万々歳。

もし、ばれたら書類をみせる。

それでだめなら、170万円払うか、払えないなら車没収で強制送還?

もう、なるようにしかならない。できることは全部やった。

後は、ホントに運まかせです。

それとこれは最後まで揉めた事なんだけど
タダでさえ出国するのにリスキーな状況なのに、なんでまた車を買って
旅を続けようと思うのか、マーカスに何度も問いただした。

買う車だって安い車じゃなく、またオフロードでガンガンいける

丈夫な奴を買おうとしている。

そんな金があるんなら、帰って無くなったものの穴埋めをしたほうが

いいじゃんとか思う。

マーカスの最終的な答え

「うまく説明できないけど、なんかここで帰るのはヘンな気がする」

ヘンだからって、、、

でも、私もうまく説明できないけど、すっかりこの言葉が腑に落ちた。

そう、今帰ったらヘンなのよ。
負けてらんないとか、悔しいとか色々思いはある。

だけど車が盗まれてからというもの、当たり前だけど車やお金のことばっかり
考えていて、旅してる事をすっかり忘れてしまっていた。

ここで終わりしたら、この旅はランクル盗難事件がメインの出来事になってしまい、
今まで過ごした2ヶ月の色んな思い出や、すばらしい出会いがこのクソみたいな
事件の陰にスッポリ隠れてしまう。

そんなのぜったいヘンだし、いやだーーーーー!

ランクル事件は旅の途中の、ある日の出来事にしなきゃだめなんだ。

そのためには、続きが必要なんだ。

私たちはまだまだ旅の途中にいる。

こんな騒々しい街のど真ん中。
ピカピカのアディダスショップの上の豪華アパートで旅を終わらすわけには
いかない。(人の好意でずっと泊まらせてもらってるんですが。。。)

まだまだ少し気分の浮き沈みこそありますが、腹は決めました。

今日から本格的に準備にとりかかります。

出国予定は8月10日

モンゴル行きは却下。(ビザの期限切れてるし)

ここからまた3000キロくらいはなれたオムスクという街で
ビザを取って次は隣国、カザフスタンに入国します。

絶対に、何がなんでもロシアから脱出してやる!

 

見てろ、アホ役人共め!!!!