G2DOKKA-WANDERLUST

ドイツ発。親子3人車中泊放浪旅のキロク

2020年東欧トルコ車中泊の旅_⑦バトゥンのおじさん

サフランボルからまた黒海を目指して出発。

途中、全長8キロもあるという巨大な鍾乳洞に立ち寄った。

写真だとまったく伝わらないけど、とにかく今まで見た中で
一番大きい鍾乳洞だった。

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外は猛暑。

だけど岩の中は、ひんやりとして気持ちよかった。

 

黒海再び。

とりあえず毎日毎日暑いので、どこかで水浴びをしないと体がもたない。

この日はバトゥンという街の近くにあるビーチに立ち寄った。

ここでもマスクチェックの警備員が、周辺をウロウロしていた。

水辺では必要ないけど、ビーチ後方にある駐車場や遊歩道を

散歩するときは、この猛暑の中マスクが必須。

とにかくこのどこでもマスクと言うのが、終始煩わしかった。

 

ビーチで遊んでいると、ドイツ語で会話している夫と息子に

話しかけてきたおじさんがいた。

とても流暢な英語を話すこのおじさんは、25年間アメリカの

貨物船の乗組員として働いていたそうだ。

 

金はたんまりあって、いい所に住んで、いいお姉ちゃんといっぱい

遊んできた。

だけどいつからか、自分の人生一体なんなんだろうと、

空しくなってしまったらしい。

そして2、3年前についにリタイアし、故郷に戻り

現在50才にして悠々自適に暮らしている。

 

ずーっと海の暮らしをしていたからか、夕日を撮影するのが趣味で

インスタの夕日アカウントが圧巻だった。

 

私達がいたところは、人が少なめなビーチの端っこの方だったんだけど、

そこからもっと端っこに、入れ墨をしている男たちが数人、

静かに水と戯れていた。

 やはりここも日本みたく、墨入りは肩身が狭い思いをするのか?

おじさんに聞いてみるとやはり、年配の人ほど入れ墨に抵抗があるらしく

欧米と違い、ファッションとしてもまだ定着していないらしい。

 

おじさんもおじさんで、アメリカ帰りのくせに

「親にもらった体に傷つけるなんて、もってのほかだ!」と

厳しい意見を持っていたのが、意外だった。

 

 この後おじさんは見せたいものがあると言って、別の場所に

連れて行ってくれた。

さっきのビーチは人でごった返していたけど、こちらは村に属している

小さなビーチ。

だけど、そこには世にも珍しい崖というのが存在するので

そこそこ人が来るように整備されてしまったらしい。

昔はもっと自然が剥き出しで良かったんだと、おじさんはそれを嘆いていたけど、

それでもこちらのほうがこじんまりして、素敵なところだった。

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プロポーズの人気スポットになっているらしい

そういえばこの日、海沿いだし、夜は魚が食べたいと思って

おじさんに良い店はないかと訊ねたら、黒海は今魚の時期ではないと

意外な答えが返って来た。

魚の時期は9月かららしく、夏の間は魚を出さない店が多いらしい。

ああ残念。。。

 

仕方ないので持参していた、インスタントのポテトピューレと

ザワークラウトを温めた。

灼熱のトルコの浜辺で、ドイツで冬に食べるような

なんともミスマッチな夕食になってしまった。

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この日はビーチに1泊して、翌日もこのおじさんが今度は

バトゥンの街を案内してくれるということで、金曜礼拝のあとに

落ち合った。

 

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色々見て回ったけど、この日何気なくフラっと立ち寄ったアイス屋さんで

食べた、イチジクとピスタチオのアイスがメチャクチャおいしかった。

 

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そしてバザールでは、屋根付きとはいえ屋外で売り子をしている

マスク姿のオバちゃんたちが、気の毒でならなかったけど

相変わらず活気づいた場所で、野菜や果物を一通り買いそろえた。

 

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夕方おじさんとお別れし、私達はまたビーチへ向かった。

 

翌日も水辺を求めて移動。

途中、ここにはきっと魚があるだろうと教えてもらった

オススメのレストランで休憩。

 

魚ありました。

イワシのような小さな魚のフライ。

しかも、オーナーがウクライナ人の女性で、それが関係してるのか

分からないけど、普通に生ビールが出てくる店だった。

そして、私達がここ最近初めての外国人観光客だと言って

色々サービスしてくれた。

ロケーションも最高で、食事も美味しくて大満足!

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その足でまた向かった先は、またどこかのビーチ。

地図でビーチっぽいところを探して、そこに向かうのみ。

そして今回もその名も知れぬビーチで、素晴らしい出会いがあったのです。